ツインリンクもてぎで行われた開幕戦から2週間後に行われた第2戦鈴鹿2&4レース。この間、鈴鹿でテストする機会があったが、右肩の調子を見ながらの走行となっていた。最初に、まず5周行こうか、ということでコースインするが、3周目で、右肩は悲鳴を上げてしまう。その後は、2周してはピットに戻り、テストメニューを消化していた。
レースウイークは、開幕戦とはガラリと変わり初夏を思わせる暑さとなった。さらに鈴鹿2&4レースは、4輪のスーパーフォーミュラ、フォーミュラ3との併催となっており、そのタイヤラバーの影響なのか、走り始めるとテストのときと全くフィーリングが変わってしまっていた。そのコンディションに合わせるために、金曜日の2本の走行を費やし、翌日の公式予選、そしてレース1に備えて行った。
土曜日の午前中に行われた公式予選。レース1は、鈴鹿8耐へのトライアウトも兼ねていることもあり、74台ものエントリーを集めており、2グループに分かれてセッションは行われた。裕紀は、Bグループの出走となり、まずは決勝用タイヤでアタックしピットインし、ソフト目のタイヤで最後にタイムアタックに入ると2分07秒236で8番手につけた。レース2は、セカンドタイムで決まるが、こちらも8番手と、両レースとも3列目真ん中からスタートすることになっていた。
肩は、まだ思うように動かせない状態だったが、今回は、トレーナーの先生がテーピングを施してくれていた。最初は、ガチガチに固めていったが、2、3周で血が止まってしまい、とても乗れる状態ではなかったが、セッション毎に調整しながらテーピングのセッティングもよくなって行っていた。
迎えたレース1。好スタートを見せた裕紀は、4番手までジャンプアップ。オープニングラップで1台、そして2周目に1台にパスされ6番手に後退。そのままトップグループについて行きたいところだったが、徐々に遅れ単独走行となって行く。このままチェッカーを受けたいところだったが、レース終盤に後方からハイペースで追い上げて来た2台にかわされ8位となった。
レース2は、次戦のオートポリス、そして鈴鹿8耐を見据え、レース1と違うタイヤをチョイス。朝のウォームアップ走行で感触を確かめ決勝に臨んだ。
レース2でも、まずまずのスタートを切り、オープニングラップを8番手でホームストレートに戻って来る。2周目の130Rで前のライダーがコースアウトし、一つポジションを上げるが、前を走るライダーをなかなかかわすことができない。新しいタイヤの感覚も確かめながら、ライディングも試行錯誤して行く。前を行く加賀山選手を抜きあぐねていると、7周目のバックストレートで水野選手にかわされてしまう。
しかし、すぐさま8周目のヘアピンで抜き返すと、後方から速いペースで追い上げて来た前田選手にかわされる。前田選手は、そのまま加賀山選手をかわして行く。裕紀もシケインで加賀山選手の前に出ると、そのままゴール。順位は、同じ8位だが、ここで取れたデータは、次戦以降に役立つはずだ。
高橋裕紀「今回も多くの皆さんに応援していただき、ありがとうございます。本当に励みになります。チームを始め、テーピングを施してくれたトレーナーさんにも感謝したいですね。おかげで無事に2レースを終えることができました。レース内容は厳しいものがありましたが、その中で貴重なデータも取れましたし、次戦オートポリス、そして鈴鹿8耐に向けて前進して行けると思います」