予選 RACE 1:4番手 RACE 2:5番手決勝 RACE 1:4位 RACE 2:5位

鈴鹿テストツインリンクもてぎで新たなシーズンが始まった。裕紀は、昨シーズンを終えた直後に、脱臼癖がひどかった右肩の手術を行い、今年の開幕に備えていた。照準は、鈴鹿ファン感謝デー後のテスト走行。それまでは、ミニバイクでの朝練も控え、セパンテストも清成選手に任せ、肩に負担をかけないように堪え忍んでいた。2月に入ってからようやく朝練を再開し、3月の鈴鹿テストに臨んでいた。

鈴鹿テストここまで我慢したのだから、もう大丈夫だと医者にも言われていたが、鈴鹿テストを行うと痛みが引かない。すぐに検査すると炎症を起こしていると言われる。さらにツインリンクもてぎの事前テスト後は、さらに痛みが増したため精密検査を行ったが、やはり炎症を起こしているという診断だった。

全日本 Round 1: -MOTEGI (栃木)レースウイークに入っても、その症状はよくならず右肩をかばいながら走り出す。そんな状態ながらタイムは、まずまず出ていたため、コンディションに合わせてマシンをアジャスト。昨年に比べればマシンのデータもあり、ピレリタイヤもバックアップ体制を強化してくれていたこともあり、まずまずのポジションにつけていた。モリワキオリジナルのスイングアームも清成選手がセパンでテストしてくれたアップデートされたものを使い、気温が低くても、いい状態で走ることができていた。

全日本 Round 1: -MOTEGI (栃木)全日本JSB1000クラスは、今シーズンから2レース制が増え、今回の開幕戦、続く鈴鹿2&4レースも土曜日にレース1、日曜日にレース2が行われるスケジュールだ。
土曜日は朝から雨に見舞われ、公式予選はこのレースウイークで唯一のウエットコンディションとなる。裕紀は慎重にペースを上げて行き、4番手で予選を終える。レース2は、セカンドタイムで決まるが、ここでも5番手と両レースとも2列目スタートとなった。

全日本 Round 1: -MOTEGI (栃木)レース1がスタートするころには、雨は止んでいたが、ウエットパッチが所々に残っている状態。裕紀は好スタートを見せ、4番手につけると、3周目には3番手に浮上。翌周にチームメイトの清成選手にかわされるが、4番手をキープ。右肩をかばいながらのライディングは、左腕、腰、足と他の部分に疲労がたまって行く。それでも18周目にベストタイムをマークし、4位でゴールした。

全日本 Round 1: -MOTEGI (栃木)天気が回復した日曜日のレース2でも序盤は3番手をキープ。その後、6番手まで後退するが、タイヤの消耗に合わせて走り方を変えるとペースアップ。3番手争いの後方につけ5位でチェッカーフラッグを受けた。

全日本 Round 1: -MOTEGI (栃木)高橋裕紀「まずは開幕戦を無事に終えられたことをチームや病院の皆さんに感謝したいですね。ピレリさんも、いいタイヤを用意してくださったおかげで、右肩をかばいながらでしたが、4位/5位という結果を残すことができました。レース2は、表彰台争いができましたし、手応えがありました。すぐに鈴鹿2&4レースがあります。チームのホームコースですし、いいレースができるようにマシンを仕上げて行きたいです」