予選:3番手 決勝:4位

全日本ロードレース選手権シリーズが今年も栃木県・モビリティリゾートもてぎで開幕した。昨年は、裕紀にとって厳しいシーズンとなった。ライバルと同じイクイップメントに変更したものの、スピードで今ひとつ及ばない状況が続いていたからだ。タイトル奪還はならず、ランキング3位という結果だった。

全日本 Round 1: -MOTEGI (栃木)2023年は、チームメイトに高橋巧選手が加わり、同じ全日本ST1000クラスにエントリー。テスト走行から速さを見せており、強力なライバルが同じチームに出現した形だ。とはいえ幼少のころから知っている間柄でもある。切磋琢磨し1-2フィニッシュすることがチームにとって最高の結果となる。もちろん裕紀としては、優勝するのが理想だ。

全日本 Round 1: -MOTEGI (栃木)前週に行われた事前公開テストで裕紀は4メーカー枠を走れず2日目からの走行となっていた。3日目は雨となり、ウエットコンディションでの確認もできていたが、今ひとつマシンセットが決まらないままレースウイークを迎えることになっていた。

全日本 Round 1: -MOTEGI (栃木)木曜日、金曜日もその作業は続き、土曜日の公式予選で施したセットが決まり、一気にタイムアップ。コースレコードを更新するが、周りも速く3番手につけていた。

全日本 Round 1: -MOTEGI (栃木)日曜日の最後に行われたST1000クラスの決勝。裕紀は好スタートを切り2番手につける。トップグループは予想通りHonda勢が形成。それも7台もだ。その中で裕紀は2、3番手をキープ。レース終盤に入ると渡辺選手が仕掛けてくる。何度か抜きつ抜かれつを繰り返していると、前の2台が離れてしまう。何とか3位でゴールしたい裕紀だったが、最終ラップにかわされてしまい4位でゴールと悔しい開幕戦となった。

全日本 Round 1: -MOTEGI (栃木)高橋裕紀「事前公開テストから木曜、金曜と課題が多く、その中でチームと考えたセットで臨んだ予選で急に開花した感じで、目標タイムもいきなりクリアできましたし、これならトップ争いできるかなという手応えがありました。ウイークを通して考えると、いいレースができたかもしれませんが、トップが見える位置にいただけにマシンセットも自分自身のライディングも、もっといい状態であれば勝てたと思うとすごく悔しいですね。次戦のSUGOは勝てるようにチームと取り組んでいきます。今シーズンも応援よろしくお願いいたします」