11月7日(土)、東京・青山のホンダ本社で行われた『F.C.C. TSR Honda France取材会』で、FIM 世界耐久選手権シリーズ(EWC)2021年シーズンの参戦レース体制として、ジョシュ・フック、マイク・ディメリオというこれまでの2人に加え、F.C.C. TSR Honda Franceに高橋裕紀選手を起用することを発表した。
今年7月中旬、再開予定のル・マンを翌月に控えた開発最終段階で、TSRのライダーが3人とも海外で移動が制限されたため、高橋裕紀が鈴鹿サーキットでのテストライダーを務めており、十分な実力・実績や本人の意思が合致して、今回の起用となったという。

■高橋裕紀 コメント
MotoGPにも参戦し、WSBKも経験しました。ただ、子供の頃から世界チャンピオンになる、という夢は実現が叶わず、今年から仕切り直し、勝負の年でチームも移り、全日本選手権に参戦してきました。その中で今後、日本人が世界チャンピオンになれる方法を自分なりに考え始めた矢先に、まさかの藤井監督からの言葉をいただきました。正直最初は悩みましたが、このチームには世界チャンピオンという夢が現実的に見えるところにあり、自分の人生のなかで、最後に努力次第でチャンピオンになれる可能性がある、チャンピオンチームに声をかけてもらった、というライダーとしても非常にうれしく思っています。他の2人の足を引っ張らないように、チームの世界チャンピオン獲得に貢献できるように、しっかり取り組んでいきたいと思います。
■藤井正和総監督コメント
まずは世界的に猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症により、被害を受けられた方々にお見舞い申し上げます。また、日々この局面の中でも我々の生活を支えて頂いている日本郵便の皆様、全国の郵便局員や配達員の皆様に敬意を表し、感謝申し上げます。
今シーズンも日本郵便さまHondaさまを始め、多くのスポンサーさまのご支援、ご協力により「日本郵便 Honda Dream TP」としてレースに参戦できる事を心から感謝申し上げます。 昨シーズンは念願のST600クラスチャンピオンを獲得することができました。今シーズンに向けてどうすれば、さらなるワクワクと喜びを皆様にご提供できるかを考えて参りました。
ST600クラスチャンピオン2連覇はもちろん、もうすでにご存じの方もいらっしゃると思いますが、高橋裕紀選手を迎えて新設ST1000クラスに参戦し2階級制覇を目標にいたしました。
新型コロナウイルスの影響は計り知れない状況ですが、走るだけがレーシングチームではないと考えております。皆様とサーキットで会える時が来た際には最高の時間を共有できるよう準備し、今だからできることを始めていきます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
■詳しくはTSR公式サイトで。
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