予選 RACE 1:19番手 RACE 2:12番手 決勝 RACE 1:8位 SP RACE:14位 RACE 2:DNF

WorldSBK Round 7: -Misano (Riviera di Rimini)第6戦スペインに続き、第7戦イタリア(Riviera di Rimini)もレオン・キャミア選手の代役として参戦することになった。ここ「ミザノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ」は、世界にフル参戦し始めた2005年からベースにしていたカトリカの町が近く馴染みのあるコース。

WorldSBK Round 7: -Misano (Riviera di Rimini)5月下旬に急遽召集され参加したテストでは、あいにくの天候でドライでは8周ほど走ったのみだったが、2012年にMoto2™で走って以来7年振りのレースとなった。

WorldSBK Round 7: -Misano (Riviera di Rimini)前戦のヘレスから今回のミザノへも、チーフメカニックが「これがいいだろう」というセットを考えてきてくれていた。しかし残念にもこれが裏目に出てしまい、フリープラクティス1からマシンをアジャストしていく作業に追われることになる。フリープラクティス2で大幅にセットを振ると、それがいい方向に行きフィーリングもよくなってきていた。

WorldSBK Round 7: -Misano (Riviera di Rimini)土曜日のフリープラクティス3は、朝方まで降っていた雨のため、路面は半乾きの状態。ジョナサン・レイ選手は、着替えもせずにセッションをキャンセル。この後、ドライでスーパーポール、レース1が行われると見越し、他にも走らない選手も多かったが、少しでもデータを残したい裕紀は迷わず出走、9番手タイムを記録していた。

WorldSBK Round 7: -Misano (Riviera di Rimini)スーパーポールはドライで行われ、なかなかグリップを出せずにいたが、それでも自己ベストを更新し19番手。マルコ・メランドリ選手に前回のスペインラウンドのペナルティがあり、一つグリッドが繰り上がり18番手からスタートすることになる。

WorldSBK Round 7: -Misano (Riviera di Rimini)しかしレース1を前に巨大な雨雲がミザノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリの上空に湧き、ウォーミングアップランに入ったところで土砂降りとなったためスタートディレイ。仕切り直しとなりスタートするものの、再度雨が強くなり4周目に赤旗中断となる。この時点で裕紀は11番手を走っており、11番手グリッドから再スタートを切ることになる。

WorldSBK Round 7: -Misano (Riviera di Rimini)スタートを決めた裕紀は、2周目に8番手に浮上。5周目にミケーレ・ピロ選手にかわされ9番手、さらに7周目のバックストレートエンドで突っ込み過ぎからリアが流れてしまう。転倒は免れたものの12番手までポジションを落としてしまっていた。そこから冷静に追い上げて行き12周目には7番手までポジションアップ。その後2台に抜かれるものの、最終ラップに前で転倒もあり8位フィニッシュ。チームとして今シーズン最上位の結果を残した。

WorldSBK Round 7: -Misano (Riviera di Rimini)日曜日はドライコンディションとなり、10周のスーパーポールレースでは、前回のスペインラウンドと同じような展開で14位。
レース2も単独で14番手を走っていたところ、残り4周というところで再スタートしたアルバロ・バウティスタ選手が追い上げてきた。ついて行けば新しい発見があるかもしれないと、裕紀はペースアップ。思いのほかバウティスタ選手から離れずについていけていたのだが、最終コーナーへのアプローチでアクセルを全閉にしていたつもりが僅かに開いていたため、インにつくことができず、気付いた瞬間にはフロントが切れ込んでしまい転倒を喫してしまった。

WorldSBK Round 7: -Misano (Riviera di Rimini)レース後は、チームメイトの清成龍一選手、ヤマハのアレックス・ローズ選手とリミニ空港からチャーター便でミュンヘンに飛び、そこから羽田を経由して名古屋に到着したのは月曜日の19時。翌日の火曜日から鈴鹿8耐に向けたテストを行った。モリワキは第3ライダーの選考を行ったため、裕紀は火曜の午後からの走行となったが、小山知良選手とマシンセットを進めた。
これで裕紀のSBK代役は終了し、鈴鹿8耐モードに入って行く。

WorldSBK Round 7: -Misano (Riviera di Rimini)高橋裕紀「レース1は、難しいコンディションでしたが、シングルフィニッシュできました。チームもすごくよろこんでくれたので、うれしかったですね。ドルナのインタビューも通常は6位以内なのですが、代役参戦での8位ということで、チームとしても初めてインタビューに呼ばれ、これもよろこんでくれました。レース2の転倒は、バウティスタ選手についていきたくて、完全に自分のミスでした。チームには、本当によくしていただき、貴重な経験ができました。ありがとうございました。キャミア選手が復帰し、活躍できることを期待しています」