予選 RACE 1:14番手 RACE 2:16番手 決勝 RACE 1:14位 RACE 2:13位

全日本 Round 8: -SUZUKA (鈴鹿)2019年シーズン、KYB MORIWAKI RACINGは、全日本第2戦鈴鹿2&4レース、鈴鹿8耐、そして今回の全日本最終戦MFJグランプリと鈴鹿での3レースのみに参戦。そのチャレンジも今回が最後となるだけに、今までの集大成として全てを出し切りたいところだ。

全日本 Round 8: -SUZUKA (鈴鹿)事前テストはなく、レースウイークは木曜日の特別スポーツ走行からスタート。鈴鹿をレーシングスピードで走るのは鈴鹿8耐以来となるだけに、コンディションでそのフィーリングが変わってくる。チームと話し合い、4月の鈴鹿2&4レースの事後テストでよかった部分と鈴鹿8耐でよかった部分を、いいとこ取りしてマシンを仕上げて走り始める。

全日本 Round 8: -SUZUKA (鈴鹿)しかし、実際に走ってみるとうまく走ることができない。違う方向性でセットを進めて行こうと木曜日、金曜日とセッション毎にタイムアップして行くが、このままでは、さらに先には進めないと判断。土曜日の公式予選には、フロントのジオメトリーを変更し、真反対の方向にマシンセットを振ることを決めた。

全日本 Round 8: -SUZUKA (鈴鹿)最終戦MFJグランプリは、日曜日に14周のレース1、20周のレース2が行われる。公式予選も、午前にレース1、午後にレース2の予選セッションがそれぞれ30分間で行われた。レース1予選では、変更したセットが功を奏し2分07秒940と2分07秒台をマークするが、周りもタイムアップし14番手。

全日本 Round 8: -SUZUKA (鈴鹿)レース2予選でも、セッション終盤にソフト目のタイヤを履きタイムアタック。セクターベストを記録していたが、スプーンカーブの進入でオーバーランしコースアウト。タイムは更新できなかったが、決勝用タイヤでも2分07秒台が出ておりレースに向けてはポジティブな手応えがあった。

全日本 Round 8: -SUZUKA (鈴鹿)決勝日は雨も心配されたが、このレースウイークは天候に恵まれ全てドライコンディションで行われた。そしてレース1を迎える。好スタートを決めた裕紀は、9番手でオープニングラップを終えるが、その後は課題だったエッヂグリップ不足に悩まされペースを上げることができずポジションを落としてしまい14位でゴール。

全日本 Round 8: -SUZUKA (鈴鹿)これを受けてレース2に向けて思い切ってジオメトリーを変更するほど大きくセットを変えて臨むことにした。結果的に、この変更はいい方向に行き、レース1よりもエッヂグリップが上がっていた。それでも周回数がレース1より長いだけに、レース終盤は厳しい状況となっていた。それでも最後は、柳川選手をスプーンカーブの進入でかわすと、バックストレートで並ばれたものの、130Rへのブレーキングで前に出て13位でゴールとなった。

全日本 Round 8: -SUZUKA (鈴鹿)高橋裕紀「結果は決して満足行くものではありませんがレース1とレース2の間にジオメトリーを変更するなど、モリワキらしい最終戦になったと思います。今シーズンは、もっとレースをしたかったというのが正直なところですが、おかげで新しいことにチャレンジできたり、スーパーバイク世界選手権に代役参戦できたり、いいシーズンだったと思います。鈴鹿8耐では、プライベートでも仲のいい小山選手と組めて、チームと力を合わせて全力を出し切れたこともいい思い出となりました。これもモリワキを始め、応援してくださっている皆さんのおかげです。2019年シーズンも多くの応援ありがとうございました」